■HAM管理番号
017

以下の情報は本ページ作成時のものです。

■種類
シリアンハムスター

■毛色
シルバーグレーバンデッド

■生年月日
不明(推定1歳未満)
旅立ち:2020年09月23日

■性別
男の子

■性格
あまり人慣れしておらず、触れようとすると噛んできます。

■仮名
トロル くん

■出身地
不明

■食欲
後述のケガの痛みが酷く、食べるどころではなくなっていると推測される(診察医の見解)

お水を飲んでいる姿は確認済み

■現在の主食

■便の状態
軟便や下痢は起こしていません。
レントゲン写真で、砂らしきものを誤飲していることも確認しました。
下半身麻痺の影響で、自分の意志でおしっこやウンチをすることもできず、人間の介護が必要になります。

■病歴
『その他状態』欄を参照。

■その他状態(毛並み、ケガなどしてないか)
体重:83g (初日)→ 81g(2日目)
毛並み、歯、目は問題ありません。
下半身が麻痺しています。
レントゲンを撮ったところ、背骨が完全に折れていることが分かり、神経も一緒に完全に折れてしまった可能性も高く、重症です

たとえ、手術や自然治癒で骨がつながっても、神経の回復は見込めません
また、骨折した角度自体も悪く、自然治癒すると、骨が変な形で繋がり、今後の日常生活でハムちゃんに痛みを伴う可能性も高いです。
手術を行い、自然な形に骨を繋げてあげることで痛みを解消できる見込みですが、ハムちゃん自身が手術に耐えられるかなど懸念点もあり、現在、慎重に治療方針を決めています。
近日中に、都内で一番有名なエキゾチックアニマル専門病院へセカンドオピニオンを検討しています。(紹介状の準備はできております)
また、手術となると難しい手術が予想され、高額な医療費が発生する見込みです。
ハムメディアがここまで酷いケガをした子を保護した事例はなく、手術を行うと、活動資金が一気にレッドライン、もしくは底をつきます。大変心苦しいですが、活動資金のご寄付のほど、何卒宜しくおねがいします。

ハムちゃん用の車椅子の自作なども検討しています。(既製品が存在しないため)
余談を許さぬ状況ですが、引き続き手厚くお世話して参ります。

今後の様子は、本ページを随時更新して追記していきます。

前脚だけでも一生懸命に生きているトロルくんの動画はコチラ

【追記-2020/09/22】
本日、都内で有名なエキゾチック専門病院にて診察を受けました。
診察の結果、トロルくんの命は、今が最大の正念場であること。
また、改めてレントゲンを撮影したところ、折れた背骨は、昨夜のレントゲン写真から激しく動揺している形跡がなく、ある程度は位置が安定していることが分かりました。
そしてお腹の中にあった砂は本日のウンチで出てきており、腸も膀胱も機能自体はしていることも確認できました。

手術に関しては、上記で述べた背骨の動揺が激しければ(背骨が肺の近くまで降りてきているなど)、固定のために緊急手術が必要でした。
今の位置が少し安定してきた状態で、背骨をキレイな形で繋げる手術を行っても、手術成功の恩恵を得られる可能性が1%くらいの確率(それでも下半身麻痺は治らない)かつ、最悪、命を落とすリスクもあるので、トロルくんが手術を受けるメリットがないということで、現状での手術はなくなりました。

現在、トロルくん自身が体力も酷く消耗して、食べ物を食べる気力がないので、今日から点滴(皮下注射)による栄養摂取と水分補給を行うために、入院となりました。

入院費は2泊3日単位で14,190円になります。(明細はコチラ)
今後の治療方針や投与する薬に変更が生じると、金額も変動する見込みです。
そして、本日の医療費は入院費の前受金を含め、22,650円となりました。(明細はコチラ)
また、昨夜の初診で行った医療費は22,000円でした。(明細はコチラ)
トロルくんの為に、すでにご支援をいただいた皆様、本当にありがとうございます。
トロルくんが山場を超え、自宅療養できるようになれば退院となりますが、現状は入院がいつまで続くか分からない状態です。
よって、現段階ではハムメディアがトロルくんを応援してくださる皆様に、具体的にいくらの金額が必要だと明確に申し上げることが困難です。
しかし、今回のトロルくん1匹の保護により、ハムメディアの活動資金事情が揺れ崩れかけてしまうレベルなので、今後同様のケースが発生することも考慮し、1円でも多くの活動資金がありますと大変心強く、有り難い限りです。
心ばかりではありますが、ご支援してくださった方で希望者には返礼品をお渡ししております。ぜひご利用ください。

トロルくんを入院で病院に預けて帰宅する際は、後ろ髪を引かれる思いでしたが、彼の生命力を信じ、病院からの経過報告を待ちたいと思います。

本ページのフォトギャラリーに本日のレントゲン写真を掲載しております。
また、ここまで完全に背骨が折れるケースが希少とのことで、トロルくんのレントゲン写真は獣医師さんの間で流通する医学書に掲載されることになりました。

【追記-2020/09/23】
本日の朝、入院先の病院より、トロルくんが亡くなった旨の連絡をいただきました。
病院の医療スタッフさんが存命中のトロルくんを確認した時点では、大きな変化もなく、容態が急変する様子も見られませんでした。
ただ、背骨の損傷が激しく、内臓などにも大きな負荷がかかっていたのは確かなので、何かがきっかけで容態が急変し、そのまま亡くなってしまったのかもしれないとのことです。
また、入院中、僅かながらごはんを食べた形跡があったようです。
今回の背骨の折れ方は、やはり普通では考えられないもので、ちょっとやそっとの落下程度ではなく、何か強い力で骨折した可能性が高い というのは、初日の病院の先生、2日目の病院の先生も同じ見解でした。

いつ死んでもおかしくないほどの重症を負ったトロルくんが1~2日持ったのは、トロルくん自身の気力の賜物だったのかもしれません。
トロルくんの生き様に敬意を表すと共に、私たちはこれからも、トロルくんの分まで、他のハムちゃんを1匹でも多くを しあわせにしたいと 改めて心に誓いました。

保護した初日、動物病院で診察を受ける様子のトロルくんの動画はコチラ
これが、皆様にお見せできる最後の動画となります。
トロルくんのことを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
どうか、トロルくんのことを忘れないであげてください。

【追記-2020/09/25】
トロルくんはハムメディアスタッフのお家の家族として埋葬いたしました。

【追記-2020/12/04】
本日、別件でエキゾチック専門病院を訪れていたスタッフが、先生よりトロルくんが医学書に掲載されていることを教えてくださり、見せてくださいました。

実際に掲載された医学書はコチラになります。(出版社のツイッターはコチラ)
上記医学書は、都内最大手のエキゾチック専門病院が蓄積したハムスターを含むげっ歯類のカルテデータで成り立っています。
そしてこの本は今後、多くの先生が治療方針を考える際に活用します。
げっ歯類に特化した本なので、ハムスターが掲載されているページも多く、ハムスターの病気や怪我の知識に少しでも興味がある一般の方にとっても、大変貴重なものかと思います。

トロルくんの命が、今を生き、そしてこれから生まれてくる多くのハムスターの命をつなぐ助けになることを祈っています。

■保護経緯
第三者からのレスキュー依頼。
レスキュー依頼者の自宅玄関前に仰向けで動かなくなっているところを発見し、最初はネズミか何かの死体と認識してゴミ袋に入れようとしたところ、ピクリと動いたので慌てて気づき、ハムメディアへレスキュー依頼。
ハムメディアが保護に駆けつけるまでの間は、ご近所のホームセンターで最低限の飼育グッズを調達し、環境を整える。
依頼を受けた当日にハムメディアが保護し、そのままエキゾチックアニマル専門病院で診断したところ、背骨を骨折していることが判明。

■現在の居住状態
※バリアフリーな環境を意識して整えています
床材:キッチンペーパー
給水器:底が低い小皿(陶器製)
回し車:なし
巣箱:紙箱(段差がない巣箱の代用品)
ごはん皿:底が低い小皿(陶器製)
トイレ:マルカン ゆったりコーナートイレ
ケージ:衣装ケース(幅69×奥行47×高さ38.5cm)

■この子のいる場所
ハムメディア スタッフ宅で保護中。

エキゾチック専門病院で入院中。

虹の橋に旅立ちました。(2020/09/23)

■保護日
2020年09月21日