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案件番号
200926

■案件概要
ハムスターが適温以下の屋外で展示販売されており、衛生面が劣悪


ショップでの居住状態

室温:
・屋外で展示販売
・計3回の調査日当時の気温は18℃と適温以下でも当然のように屋外で展示されていた。
・また、第三者からの情報提供によると、夏場や冬場にも屋外に展示されていたとのこと。
・店内のレイアウトを見ると、屋外に出ているハムスターたちのケージを店内に陳列する空きスペースがなかった。

ケージ:
・1ケージ1匹の暮らしができていない。
・窮屈な暮らしをしているハムスターもいる。
・1ケージにオスとメスが当然のように混合している。
・縄張り意識が特に強く、力も強いゴールデンハムスターが1ケージに3匹(過去に4匹)入っている。大怪我を負い、命を落とすリスクがある。

回し車:
・金属製の錆びた回し車が設置されている(ハムスターが錆を誤飲する可能性が高い)
・金属製の回し車自体が、ケガをするおそれが高く、危険なものである
(少なくとも2000年代以降の飼育書にはほとんど載っておらず、載っていても危険なものとして掲載されている)
・回し車が倒れている(第三者からの情報提供でもらった写真でも倒れていた)
・各ハムスターの体格に合っていないサイズが設置されている。

巣箱(ハウス):
無し

給水器:
・すべてのケージに給水器が設置されていない。(水分を摂れるものが常設されていない)
・キャベツで水分補給を補っているが、後述の適温管理下ではないため、下痢の原因になったり、傷んだりするので危ない環境である。

衛生面:
・ケージや回し車などに糞尿が明確に こびり付いている。
・店内でゴキブリを見かけた(ハムメディアスタッフ、情報提供者どちらとも)


■ハムスターの状態

・通常であれば若い時期は毛並みが一番良いのにもかかわらず、この店舗で売られていた子ハムたちは皆、毛並みが悪かった。
大人ハムも同様に毛並みが悪かった。ストレスや飼育環境の劣悪さを物語っている。
(大人ハムはハムメディアがレスキューし、動物病院で健康診断した結果、ダニなどは付着してなかったので、過酷な環境下でのストレスによるものと診断)

・本来全身真っ白の毛色である子が、糞尿で一部の毛色が変わってしまっている。(本ページの画像参照)


■その他の情報

レスキュー有無:
ハムメディアとして、レスキューしてあげたい子がまだ店舗におりましたが、預かれるスタッフの数にも限りがあり、
断腸の思いでレスキューする子に順位付けをして、7匹まではレスキューしました。
ゴールデンハムスター:4匹(内1匹は環境不衛生が原因で膀胱炎)
権蔵くん(HAM021)文鎮くん(HAM022)マフィンくん(HAM023)・バンくん(HAM024)

ジャンガリアンハムスター:3匹(内1匹は過酷な環境下でのストレスによる毛の禿げ、内1匹はケージ内の糞尿による毛色の変化)
ルビーちゃん(HAM018)ゆめちゃん(HAM019)希助くん(HAM020)

通報有無
2021年03月07日にハムメディアスタッフが該当店舗を6回目の調査
店舗の屋内・屋外にハムスターは1匹もいませんでした。

2020年10月31日にハムメディアスタッフが該当店舗を5回目の調査。
店舗の屋内・屋外にハムスターは1匹もいませんでした。引き続き、定期的に調査を行います。

2020年10月17日にハムメディアスタッフが該当店舗を4回目の調査。
本日の天気は雨で、気温はお昼過ぎでも12.8℃を記録し、万が一店主がハムスターを屋外展示している可能性も考慮し、緊急で再調査を行いました。
飼育環境の清潔度は保たれていましたが、ハムメディアの嫌な予感は的中し、ハムスターは屋外展示されていました。
前回と違い、ハムスターのケージの側面にヒートパネルが貼られていました。
しかし、ハムスター飼育者ならご存知のとおり、ヒートパネルは一定の場所を温める効果しかなく、室温そのものは変化しません。
人間で例えると、寒空の下でホットカーペットが敷かれている場所に居ても、寒さが解消されないのと同じです。
ゆえに、毎年ヒートパネルだけ設置して、ハムスターを疑似冬眠させてしまう飼育者さんも少なくありません。

同日に第三者の方々が該当店舗で屋外に居たハムスターをお迎えしてくださいました。
その結果、現在、本店舗にはハムスターがいない状態になりました。
ひとまず、ハムスターたちの擬似冬眠という最悪の事態は避けることができました。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
本日のことは改めて行政に再通報し、今後も本店舗は注視を続けます。
もし環境が悪化したり、屋外に展示されるようなことがあれば、必要に応じて再通報を行なって参ります。

1017日時点で以下のハムスターが店舗屋外にいます。
ジャンガリアン
ノーマル:子ハム♂♀最低1匹ずつ
ブルーサファイア:子ハム♂1
イエロー:子ハム♂♀最低1匹ずつ

本店舗は悪い意味での『昔ながらのペットショップ』になります。
店主のハムスターに対する飼育知識も旧態依然としていることが接客中に垣間見えました。

これからさらに冷え、ハムスターにとっては厳しい季節になります。
この店舗では去年の冬も屋外で展示していたようなので、直近で指導があったとはいえ、未だに屋外販売している状況を鑑みるに、
残されたハムスターたちが寒い思いをし、最悪、疑似冬眠してしまう可能性もあります。
もし残されたハムスターたちを無理のない範囲でお迎えしていただける方がいらっしゃいましたら、ハムメディアまでお問い合わせください。
店舗名と詳細な住所などを共有させていただきます。
また、店舗からの購入と同時に、管轄の保健所に通報することも重要ですので、通報先の情報も共有させていただきます。(メールで通報可能です)
負の連鎖を生まないためにも、『お迎えと通報はセット』を心がけていただけると幸いです。
1人でも多くの方が通報してくだされば、行政にも事の重大さが伝わりやすくなります。

2020年10月13日に第三者の方が該当店舗で屋外に居たハムスターをお迎えしてくださいました。
飼育環境の清潔度は保たれていました。しかし、先日は屋内で展示されていたロボロフスキーが屋外展示されていました。
ロボロフスキーは全体的に毛並みも悪かったので、第三者の方がお迎えしてくださりました。

2020年10月11日に第三者の方が該当店舗で屋外に居たハムスターをお迎えしてくださいました。
飼育環境の清潔度は保たれていました。また、居なくなっていたと思われたロボロフスキーだけは店内で展示されていました。
上記ロボ以外の展示場所は依然として屋外でした。(16.3℃)

2020年10月9日にハムメディアスタッフが該当店舗を3回目の調査。
飼育環境の清潔度は保たれていました。また、ハムスターの数は前回と比べ、ロボ4匹、子ハム(スノーホワイト)がいなくなったようです。
展示場所は依然として屋外でした。(15.7℃)

2020年10月3日にハムメディアスタッフが該当店舗を2回目の調査。
飼育環境が少しだけ清潔になっていました。また、ハムスターの数も前回の調査から増えていませんでした。
展示場所は依然として屋外でした。(26.3℃)

・管轄の保健所に通報済み。(動物愛護管理法の基本原則および共通基準の適正飼養に違反)
・2020年9月30日に保健所による立ち入りと指導が行われました。(その連絡もハムメディアにあり)
・保健所としては、店主が高齢のため、すぐに全ての改善は難しいであろう という見解。
・期間を置いて環境が改善されなければ、再通報を行う予定です。

 

 

 

 

ハムメディアの保護ポリシー


店舗情報
店名:行政指導中のため伏せさせていただきます
住所:神奈川県川崎市
TEL:行政指導中のため伏せさせていただきます
営業時間:行政指導中のため伏せさせていただきます
駐車場:なし
その他: