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案件番号
220202

案件概要

多頭飼育していた飼い主が国外から長期間帰国できず、その間のお世話を頼まれていた代理人の方も限界に達して辞退し、ハムスターたちが危うい状況になっている


経緯
飼い主さんの家には10匹の大人のハムスターが元々居ました。
新型コロナウイルスのオミクロン株が流行する直前に、母国に帰国し、その帰国している間に入国制限で日本に戻ることができなくなってしまいました。
戻れない間は知人である代理人の方にハムスターのお世話を依頼していましたが、10匹の内の1匹がケージ(1匹1匹は元々別々のケージ)から脱走してしまい、繁殖で子供ハムスターが9匹生まれることになりました。(2021年12月25日生まれ)
子ハム9匹の内2匹は代理人の方が里親になりました。そして1月上旬におじいちゃんハムスター1匹がおそらく老衰で亡くなりました。
大人ハムスター9匹+子供ハムスター7匹という状況に変化することになりました。

飼い主さんの自宅は24時間暖房が効いており、代理人の方は自身が可能な範囲で、飼い主さんの自宅に度々訪れ、お水の入れ替えやお掃除などお世話をしていましたが、
飼い主さんと代理人の方の間でトラブルが生じ、1月下旬よりお世話をできる人間が居なくなってしまいました。

2022年2月2日に飼い主さんから当団体に直接保護して欲しい という依頼を受け、同日の夜に当団体のスタッフが至急保護および飼育状態の確認に向かいました。


現場での居住状態:



室温:
・エアコンによる空調管理を行っており、基本的に適温環境下にいる。

ケージ:
・大人ハムは基本的に1ケージに1匹で入っていた。
・子ハムたちは1つのケージにまとめられていたが、まとめられていたのは9匹中4匹のみ。別のケージに2匹。もう1匹はなぜか大人ハム1匹と一緒のケージに居た。

回し車:
・各ハムスターの体格に合っていないサイズ(17センチ)が設置されている。適正サイズは21または25センチ。

巣箱(ハウス):
・設置なし

給水器:
・すべてのケージに給水器が設置されていたが、1週間以上入れ替えがされてなかったので、一部のケージでは空になっていた。

ごはん:
・いわゆるデカペレ(1粒あたりが大きなペレット)が各ケージ内に ふんだんに置かれていたが、1つのケージには ペレットが全く見当たらない状態だった。

衛生面:
・糞尿が染み付いた床材がケージの四隅に集中していた。
・ノミやダニは目視では確認されなかった。


ハムスターの状態

・大人ハムはほとんどの子が肥満気味だったが、酷いケガや病気を患っている様子はなかった。

・大人ハム9匹の内1匹は体温が低く、体調不良が懸念された。
・子ハム4匹のケージの子たちは、いずれも健康そうな状態だった。
・子ハム2匹のケージの子たちは、ケージ内にペレットが無く、共食いをして、1匹は身体の原型をとどめないほど むごい状態だった。もう1匹は比較的綺麗な状態だったが、こちらも餓死していた。
・大人ハムと同居していた1匹の子ハムは、少し元気がない様子だったが、ケガなどはしておらず、スタッフが持参したペレットやお野菜を食べる様子を見せた。


その他の情報

飼い主さんからは子ハム7匹のみ保護して欲しいと依頼を受けました。
大人ハムに関してはペットシッター(専門会社)を派遣し、お世話を継続してもらうとのことでした。


レスキュー有無

現場には子ハムが5匹しかいなかったので、ひとまず5匹は保護しました。

そして体調不良が疑われる大人ハム1匹も保護しました。

亡くなっていた2匹の子ハムは、亡骸をそのままにすることはできなかったので、タオルで包んで回収し、翌朝にスタッフの自宅の庭に埋葬することにしました。
(黄色のタオルに1匹、緑のタオルに1匹包んでいます)

計8匹のハムちゃんを連れ帰りました。

ゴールデンハムスター(子供):5匹
ザビエルちゃん(HAM070)笑福ちゃん(HAM071)せんちゃん(HAM072)ランちゃん(HAM073)楷くん(HAM074)
ゴールデンハムスター(大人):1匹
さくらくん(HAM075)

また、大人ハムのケージは1匹1匹の健康状態を確認し、お水の入れ替えと簡単なお掃除を実施しました。
後日来る予定のペットシッターの方がスムーズにお世話できるよう、お世話の注意事項やケージ内の状態などの情報をメモで書き置きいたしました。

現場を出たのが22時半を過ぎていたため、動物病院での健康診断などは後日行う予定です。
現在は各預かりスタッフのもとで療養中です。
健康状態の確認が取れ、落ち着いたタイミングで里親募集を開始します。


今後の方針
・今回は子ハムと大人ハム1匹の保護となり、無人の飼い主さんの自宅には8匹の大人ハムが居ます。
・しばらくはペットシッター(専門会社)さんが決まった日時にお世話をしにきてくれますが、停電が起きて暖房などが止まると、いくらペットシッターさんとはいえ、すぐに派遣されることはないはずなので、もし飼い主さんの帰国に目処が立たないようであれば、大人ハムたちが不安定な状況にいることに変わりありません。
・不安定な状況が改善できるよう、飼い主さんとは模索していきます。

亡くなった2匹のハムちゃんはスタッフ宅の庭にて埋葬いたしました。
せっかくがんばってこの世に生まれてきてくれたのに、助けることができなくて本当に無念です。


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