You are currently viewing 『ハムスター受付病院検索』と『ご支援品の在庫管理』をアプリ化しました
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ハムメディアの技術スタッフで IT 担当をしております egurinko と申します。
タイトルの通り、ハムスター受付病院検索のアプリと、皆様からいただいたご支援品を効率よく管理する在庫管理をアプリ化しましたので、その紹介をしたいと思います。ちなみに、私はハムスターの何とも言えないまんまるボディが好きで、特にジャンガリアンが好きです。

ハムメディアの IT 担当の技術スタッフ(以下「ITスタッフ」とする)は主に 2 つの観点でアプリを制作しており、1 つ目はハムスター飼育者のハムライフをより良くすることです。今回のハムスター受付病院検索はそちらにあたります。 2 つ目はハムメディアの普段の活動を効率化するもので、ご支援品の在庫管理はそちらにあたります。順を追って紹介させていただきたいと思います。

ハムスター受付病院検索

課題

ハムスターは身体が小さく、身体に異変があれば一刻も早く動物病院に連れて行くことが求められます。しかし、エキゾチックアニマルによくあることですが、必ずしも近くの動物病院がハムスターを診察/処置できるとは限らないため、予想以上に病院を探すことに時間がかかってしまうことがあります。

ハムメディアではハムスターの診察を受付している病院を独自にデータベース化しており、以前は PDF 形式でその情報を提供しておりました。しかし、スマートフォンの検索性が低いことや夜間に営業している病院など条件を指定した検索が難しいことが課題として残っていました。
また、2020年の夏にハムスター愛好家の方々に向けて実施したアンケートにおいて、どんな機能を持ったアプリが欲しいか集計を行い、そこでも動物病院検索はトップでした。ハムメディアとしても1匹でも多くのハムスターが1秒でも早くしあわせになってほしかったので、誰でも簡単にハムスターの受付病院を検索できるアプリの開発に至りました。

やったこと

病院検索をウェブ上とハムメディアの公式LINEアカウント上で行えるようにしました。

 

 


 

進め方は、要望をコアスタッフと IT スタッフで議論しながらまとめ、IT スタッフがアプリのプロトタイプを作成し、それをベースにフィードバックをいただきつつ完成させました。

作成したアプリは IT スタッフとコアスタッフで議論をしながら以下を意識しています。

  • 多くの方に触れてもらいやすくするために、LINE とウェブの 2 つで利用できるようにする
  • 色はハムメディアのオレンジを基調とする
  • 私も含めて動物病院を探す際、場所を起点に探すことが多いため、場所による検索を主導線とし、その他の条件を付加条件として簡単につけられるようにする
  • 利用者のほとんどはスマートフォン利用であることから、スマートフォンでの利用を前提とする

利用するには

ハムメディアの公式LINEアカウントからのご利用や、ウェブ上のハムスター受付病院検索からご利用できます。また、ハムメディアのホームページの「飼育情報」>「動物病院検索」からご利用が可能です。
この機能はまだ改善の余地や、さらに便利な機能を追加できるかもしれませんので、動物病院検索においてご意見があれば、ぜひお問い合わせからご遠慮なくお聞かせください。

ご支援品の在庫管理

ハムメディアの活動の 1 つにハムスターの保護があります。保護中のハムスターは預かりスタッフの元で飼養されていますが、飼養中に皆様からいただいたご支援品を利用させていただいております。ご支援品はコアスタッフによって管理されているため、ご支援品が必要な預かりスタッフがコアスタッフに連絡し、後日発送というフローをとっておりました。

課題

ご支援品の管理はコアスタッフがgoogleスプレッドシートで行なっていたのですが、ご支援品の在庫数、それがどの預かりスタッフに利用されているかなどが管理されていました。しかし、預かりスタッフのほとんどの方々はスマートフォンを利用しており、ここでも目的のご支援品を見つけることが難しいという問題がありました。

また、預かりスタッフが対象のご支援品の在庫がいくつかあるかを正確に把握することが難しく、在庫のないご支援品をコアスタッフに要求し、お互いに無駄なコミュニケーションが発生していました。

さらに、管理しているご支援品はペレットなどの消耗品からケージなどの非消耗品など多岐にわたっていました。その中でも食品には賞味期限があり、本来ならば賞味期限の近いものから利用するべきですが、それができていない状況がありました。

やったこと

いただいたご支援品の在庫管理をできるウェブアプリを作成しました。アプリ上で以下のことをすることができます。

  1. コアスタッフがご支援品のマスター「商品」として管理する
  2. いただいたご支援品を各商品に紐づく「在庫」として管理する
  3. 預かりスタッフが商品と在庫を確認し、欲しい在庫をリクエストする
  4. コアスタッフがリクエストの「承認」、「棄却」を行う
  5. 在庫に期限をつけて、期限切れを自動で検知しチャットアプリに通知する

商品は一覧で管理されていて、預かりスタッフがスマートフォンで利用したい商品を簡単に見つけられるようにしています。
(ちなみに、商品一覧に登録されている商品のデータベースは、コアスタッフがあらゆるメーカーのハムスター用の商品を常にリサーチし、新たな商品を発見する度に随時登録をしており、今ではカタログと呼べるほどにもなっています)

商品に在庫を複数持つことができて、在庫それぞれに「期限」と「誰にそれが利用されているか」の情報を持つことができます。こうすることで、預かりスタッフも商品ごとの在庫数を明確に把握することができるため、在庫のない商品をコアスタッフに要求することを防ぐことができます。

預かりスタッフは要求したい商品を決めたら、オンラインショッピングの要領でカートに商品を入れて、リクエストすることができます。

リクエストされた内容は、ハムメディアで利用している Discord と呼ばれるチャットアプリ上に自動で通知が行われ、コアスタッフがその内容を確認します。

内容を確認したコアスタッフは、内容に応じて「承認」と「棄却」を行います。

アプリとチャットアプリをうまく連携することで、在庫を探すところから発送までがかなり効率よくなりました。

また、在庫に「期限」の情報を付加しているため、定期的に在庫の期限チェックがされており、その結果も Discord に通知しています。これにより、期限が切れそうな在庫が一目でわかり、期限の管理がかなり容易になりました。
これからも皆様からいただいたご支援品は大切にかつ、効率よく利用させていただきます。

利用している技術について

利用している技術について細かく知りたい方は GitHub README を参照していただけると助かります。主に Next.js や fastify, Prisma などを利用しています。

まとめ

今回はハムメディアのITスタッフの活動をご紹介させていただきました。今回ご紹介させていただいたもの以外にも、活動の効率化や飼育者向けのアプリ構想など多くのやりたいことの候補が上がっています。これからもITの面からサポートを継続させていただきたいと思います。