保護ハムちゃんの同窓会2022(総括)

2022年は飼育困難に陥った一般の飼育者の方からのハムちゃんの引き取りから始まり、その後は警察からの引き取り、一般の飼育者の方からの引き取りが交互に繰り返しで発生した1年でした。

新型コロナの影響で入国制限で物理的に帰国できなくなった飼い主さんからのSOS、唯一の家族である飼い主さんが亡くなって自宅に取り残されたハムちゃんからのSOSなど、去年までの保護とはまた少し事情が異なる保護がしばしば発生しておりました。
妊娠していると知らずに保護したハムちゃんが出産し、スタッフ一同が度肝を抜かれながらも、すべてのベビハムちゃんがスクスク育つよう、てんわやんわする場面もありました。

また、飼い主に遺棄され、警察から引き取るハムちゃんの件数も去年より増加しました。
人間が何かしらの理由で、家を長期間離れなければならないことが起こりやすい時季は、遺棄されるハムスターが発生する傾向があります。

この記事を執筆しているのはちょうどクリスマス頃ですが、年末年始は遠方の実家へ帰られたり、帰国される方もいらっしゃるかと思います。
ペットホテルの利用や、飼育経験のある友人知人にハムちゃんのお世話を一時的に依頼することで解決することが可能ですが、何らかの事情でそういった選択をすることができない方が遺棄をするのかもしれません。
また、通常の倫理観では考えられないことですが、ハムスターにペットホテルの料金が発生するくらいなら、捨ててしまったほうが安上がりで済む と考える方もいるのかもしれません。

もし現在、『もう遺棄をするしかない』と思い詰め、考えている方がこの記事を見ていらっしゃるのであれば、コチラよりハムメディアにご相談ください。
ハムメディアでは里親探しのお手伝いや、緊急を要するものであれば、ハムちゃんの受け入れも行っております。

こんな寒空の下でハムちゃんが捨てられたら、間違いなく亡くなってしまいます。
ハムメディアは1匹でも多くのハムちゃんに、しあわせな状態で年を越してもらいたいのです。

2022年も残すところあと数日ですが、昨年も一昨年もギリギリまで保護が発生していたので、気を抜くことはできません。
保護が発生しない やさしい世界が何よりも一番ですが、その現実にはまだ程遠いなと感じております。
しかし同時に、ライト層のハムスター飼育者や愛好家の方たちの飼育に対する意識も、毎年少しずつではありますが、変化が生じているとも感じています。

ハムメディアは来年も、1匹でも多くのハムスターをしあわせにできるよう、活動を続けてまいります。
引き続き応援のほど、よろしくお願いします。