• 投稿カテゴリー:活動実績

案件番号
220223

■案件概要
屋外で複数匹のハムスターが遺棄されている


・2023/11/22 追記
・2023/10/02 追記
・2023/06/07 追記

■経緯
2023/2/22日深夜に屋外で遺棄されているハムスターを4匹目撃した というSNS投稿が行われる
該当投稿はコチラ

初動対応:
・当団体のサポートスタッフアカウントにて、該当投稿の投稿者(第一発見者)の方に詳細状況のヒアリングを実施
・第一発見者の方がハムスターたちを目撃した際に捕獲できたのは、4匹中2匹であることを確認(ハムスターについては不慣れだったため)
・捕獲できた2匹のハムスターは朝に生存できていることを確認
・捕獲できた2匹については、管轄の警察署および交番へ遺失物の届け出を行うよう進言
・管轄の警察署には、当団体からも状況を説明し、捕獲した2匹のハムスターは当団体で預かることが確定

対応方針の検討:
・1箇所で同時に4匹が目撃されたことを考慮し、その目撃場所(公園)で遺棄された可能性が高いと推察
・遺棄されたのは2/21の深夜から22日の間であると推察
・2/22の東京都の気温は、最低気温が-2.9度、最高気温が21.9度。
日中は暖かい日だが、夜になると人間でも厳しい寒さだったため、20度以下では疑似冬眠しかねないハムスターにとっては危険な状況であると判断
・遺棄されてから間もなく、残り2匹もまだ目撃場所に近くにいると推定し、2匹のハムスターの捜索を決定
・捜索の決定が平日の午前中かつ唐突だったため、当団体内でも現地での捜索の都合がつけられるスタッフがあまりおらず、少しでも捜索できる人数が多いほうが良いため、
個人で保護活動をされていて、信頼があり、活動実績のある個人の保護活動の方に本件の経緯や状況を共有し、助力を要請
・捕獲された2匹は当団体のコアスタッフが警察から受け取り、すぐに動物病院へ連れていくことでスケジュール調整

2/22に捕獲された2匹のハムスターについて(詳細は2匹の個別ページを参照):
・コアスタッフが警察での手続きが終わり、受け取った時点で軽く状態確認を行ったところ、1匹は左前足が欠損していること、1匹は後ろ足が全く動かせていないことを確認
・2匹は警察から受け取り、その帰路ですぐに動物病院で診察
HAM105(たお)
HAM106(めい)

現地での対応(2023/2/22)
・2/22のお昼頃から目撃場所(公園A)にて当団体のスタッフ3名が発見場所付近のハムスター捜索を開始
・発見場所付近にいた周辺住民の方への聞き込みも実施
・夕方頃から個人の保護活動の方の協力者(以後、有志の方々)が2~3名到着し、当団体のスタッフと合流して捜索および聞き込みを開始
・聞き込みで以下の情報を得る

  1. 2/22午前4~5時頃に1匹のハムスターを捕まえようとしている女性を見かけた。ほぼ捕まえられそうな様子だった。(その方に保護されたのではないかと推察する)
  2. 2/22の19時頃に学習塾付近で親子の方が毛色が茶色のハムスター1匹を目撃する
  3. 2/22の20~21時頃に公園B(発見場所とは別の公園)に居たご年配の方が、公園を横切る1匹のハムスターを目撃する

・捜索の中心点を学習塾の近くにある公園Bに移し、当団体のスタッフおよび有志の方々で捜索に当たる
・公園Bには飲食店が4~5件隣接し、その飲食店と公園Bの間にはフェンスがあり、フェンスの向こうには飲食店の裏口(バックヤード)が存在する
・有志の方がフェンス越しに茶色のハムスターが居るのを目撃(22時頃)
・ハムスターは裏口付近に置かれていたたくさんの荷物の中に姿を消す
・フェンス(かなり高さがあり、乗り越えるのは不可能)の向こうは飲食店の私有地だったため、勝手には踏み入れず、ひとまず、その付近からハムスターが移動しないか厳重体制で監視する
・踏み入る許可を得た飲食店の裏口から、可能な範囲で捜索するが、ハムスターが目撃された飲食店は当日営業しておらず、店舗責任者とも連絡が取れなかった
・ハムスターが確実にそこに居る という状況から、当団体のスタッフおよび有志の方々もお仕事終わりなどに数名が応援に駆けつける
・ハムスターの監視体制は思いの外、膠着状態となり、長期戦になる
・フェンス付近にハムスター用のごはんを設置しておく
・22時頃より気温が一気に低くなる
・電車の終電時刻も迫ってきていたため、順々とスタッフおよび有志の方々も撤収する
・終電以降も当団体のスタッフ3名と、有志の方々で監視捜索を継続
・有志の方2名は撤収され、現場は当団体のスタッフ3名が監視捜索を継続
・設置したハムスター用のごはんを食べた痕跡を発見したが、ハムスターが食べたにしては少し不自然な食べ方だったため、疑念が生じる
・当団体のスタッフがフェンス付近で野生のネズミを目撃する
・午前5時頃まで監視捜索を継続したが、状況変化がなく、この厳しい寒さではハムスターは動かないのでは? という結論になり、当団体のスタッフも一旦撤収する

現地での対応(2023/2/23)
・午前8時頃、5時まで現場に居た当団体のスタッフが再び現場に戻り、監視を再開する
・隣接していた飲食店に店舗責任者も現れ、裏口への立ち入りの許可を得る(店舗ごとにタイミングはバラバラ)
・午前9時半頃、当団体のスタッフが2名応援に駆けつける
・公園B付近で人通りも多くなってきたため、監視するスタッフと聞き込みをするスタッフに分かれる
・正午過ぎに当団体のスタッフが1名応援に駆けつける
・聞き込み用のプレートを新たに複数枚準備し、そのプレートで聞き込みをしていたところ、ついさっきハムスターを見かけたという方から声を掛けられる

・新たなハムスター目撃場所に向かったところ、ビルの1階の隅っこでうずくまるハムスター1匹を発見(公園Bとは距離がある位置)
・公園で監視していたスタッフと合流し、保護したハムスターの状態を軽く確認したところ、前足が無く、軽度な出血も見られたため、早急に病院の手配を行う
・警察でまた新たに手続きを行い、ハムスターを病院へ連れていく
・隣接していた飲食店の中でも一番潜伏している確率が高そうな店舗も、立ち入りの許可を得て、重点的に捜索する
・公園Bに有志の方々数名も応援に駆けつけ、聞き込みおよび捜索を開始する
・有志の方が公園Bともビル1階とも異なる場所でハムスター1匹を発見し、当団体のスタッフが保護を引き受ける
・有志の方々が公園Bとはまた異なる場所(公園C)で2匹のハムスターを発見、保護する
・現地には小さな公園がいくつかあり、その公園や周辺施設から次々とハムスターが見つかっていることから、本件は合計4匹のハムスターが遺棄されただけではなく、同一人物が複数の場所に6匹以上のハムスターを遺棄したのでは? という疑念が生じる
・警察でまた新たに手続きを行い、当団体のスタッフが1匹のハムスターを連れ帰る。この時点で現地に居る当団体のスタッフは0名になる
・近隣住民や施設の方々に、また何かハムスターの目撃情報があれば、ハムメディアへご連絡ください とお伝えいただき、有志の方々も順次撤収する

2/23に当団体で保護された2匹のハムスターについて(詳細は2匹の個別ページを参照):
・1匹は左前足が欠損していること、1匹は目立った外傷がないことを確認
HAM107(かいと)
HAM108(しょーいん)

また、当団体だけでなく、個人で活動されている方々もいらっしゃるので、そういった方々も応援いただければと思います。
また、DMなどで、個人的に捜索ご協力のお申し出もたくさんいただきありがとうございました。

スタッフ一同厚く御礼申し上げます。

(2023/3/2追記)
3/1の朝9時に新たな目撃情報が入り、現地捜索を再開しました。
目撃者は2匹の白いハムスターを公園Dの植え込みで目撃したとのこと。
時間が経つとその場から遠くへ離れる可能性も危惧し、お昼頃に当団体のスタッフが1名現地に到着。
公園Dはこれまでの公園に比べ、かなり広く、日中は親子連れなどで多く賑わっていました。
追加で2名のスタッフと、有志の方々も応援に駆けつけ、前回利用したプレート複数枚と、新たにビラを用意し、聞き込み調査を開始。
聞き込みの結果、公園Dに隣接するカフェや公園Eで、2/25に茶色のハムスターの目撃情報が入りました。
公園E付近も捜索範囲に入れつつ、捜査と聞き込みを継続したが、それ以降は新情報はとくになし。
道行く人にはビラを、隣接する住宅や施設にはポスティングを行い、22時頃に現地解散しました。

3/2の午前中から当団体のスタッフ1名、有志の方も別の場所で捜索を再開。
有志の方も2~3名応援に駆けつけ、プレートとビラで聞き込みを行うが、新情報はなし。
捜索も新たな状況証拠などは見つからず。
公園Dの管理者に許可を得て、一般の方では入れないような場所も捜索させていただいたが、ハムスターの痕跡は見つかりませんでした。
公園D付近はワンちゃんのお散歩スポットとして賑わっており、ワンちゃんの飼い主さん同士での談笑では、本件のハムスターの話題も挙がっているとのこと。
また、公園Dはカラスが常駐し、ハクビシンやタヌキも見かける とのことで、よくハトが襲われている模様。

ハトの死骸も3日に1回は見かけるほどの頻度とのことなので、ハムスターが狙われている可能性も否定できません。
継続調査は本日でまた一旦中止し、また新たな目撃情報が入り次第、現地調査を再開することに。
当団体と、有志の代表者の方々で、これまでの目撃情報や保護場所の情報を正確にまとめ、何か傾向が無いか精査を行うことにします。

 

(2023/6/7追記)
6/5に同エリアの飲食店のシャッター前でうずくまっている ハムちゃんを発見した店主の方が一時保護しました。
ハムちゃんはぐったりしていたのでお水とお野菜を与えたところ、がっつくように食べたそうです。
その後、店主の方の隙を見て、一度は脱走してしまいましたが、すぐに別の近隣住民の方が保護し、警察に届けられました。
そして前回もハムスターを受け入れた経緯から、今回も当団体で届けられたハムスターを保護しました。

HAM116(さわ)
ハムスターの毛色、発見された場所から、前回遺棄した人物と元の飼い主が同一人物の可能性は高いと思われます。

また、さわくん自身は、この数ヶ月彷徨っていたのか、直近で新たに遺棄されたのかは分かりませんが、今のところ健康状態は良好のようです。

この数ヶ月で同地区では新たな遺棄ハムスターは見つかっていなかったため、遺棄そのものは収束したかと思われましたが、
ここにきて新たに発見されたので、今後も管轄の警察署とは情報を共有してまいります。
ハムスターの種類、毛色、発見された場所から、前回遺棄した人物と元の飼い主が同一人物の可能性は高いと思われます。

 

(2023/10/2追記)
10/1に同地区にて線路と道路の間を走っているハムちゃんを発見した住民の方が一時保護しました。
X(旧:ツイッター)にて、その情報をキャッチした当団体は、一時保護する上でのサポートと、最寄りの交番または警察署への届け出の依頼を行いました。
該当投稿はコチラ

一夜明けて10/2、この一連の遺棄を管轄する警察署より連絡があり、ハムスターが届けられたので、当団体にて再び飼育委託の依頼がありました。
当団体が連絡を受けた当初は、10/1の投稿のハムちゃんのことだと思いましたが、同エリアの異なる場所で保護された別個体のハムちゃんが、
すでに警察署に届けられている という事実が発覚いたしました。
前回とは異なり、今回は複数匹の子が再び遺棄されてしまったことになります。
この事実は管轄の警察にも情報共有いたしました。
警察署に届けられていたハムちゃんは、やはりこれまでと同じくゴールデンハムスターでした。
ひどく怯えて、ケージや移動用キャリーからも中々出てこない様子でしたが、ぐったりして動けない という状態ではなく、元気はありそうです。
この子がどのような経緯で見つかったのかは、追って本ページに追記いたします。
すでに警察署に届けられていたハムちゃんに関しては、当団体で保護することになりました。

HAM127(トーフくん)

10/2時点で発見されたハムちゃんは計2匹ですが、付近にはまだハムちゃんが居る可能性が高いと思われます。
この日は当団体で対応可能なスタッフが限られており、大規模な捜索などは実施できておりません。
世田谷の近隣住民の方でハムスターらしきものを見かけた際は、可能であれば一時保護していただき、最寄りの交番または警察署に届けていただけますと幸いです。
今回の発見場所の詳細についてのお問い合わせはコチラより承ります。

X(旧:ツイッター)にて迷子ハムの投稿を行っていた方にも、現在の状況については共有済みです。

残念ながら今回も、ハムスター種類、毛色、発見された場所から、これまで遺棄した人物と同一人物の可能性は非常に高いと思われます。

(2023/10/5追記)
10/1に同地区にてハムスターを一時保護され、X(旧:ツイッター)にて投稿していた方が、警察署に届け出を行いました。
そして、警察署経由で再び当団体へ飼育委託の要請がきましたので、当団体にてハムちゃんを受け入れました。

HAM128(あずきちゃん)

(2023/11/22追記)
11/21に同地区のコンビニエンスストアにてハムスターが屋外から店内に迷い込み、無事に捕獲された店舗スタッフの方々が、警察署に届け出を行いました。
店舗スタッフの方は、本年度の世田谷ハムスター遺棄捜索をご存知だったため、ハムスターを捕獲してすぐに、当団体へ連絡をくださいました。
そして、警察署経由で再び当団体へ飼育委託の要請を受けましたので、当団体にてハムちゃんを受け入れました。

HAM130(しいたけちゃん)


■その他の情報

本件の対応について:
当団体および有志の方々も、2/23の捜索を以て、一旦撤収いたしましたが、まだ同じエリアにハムちゃんがいる可能性も否定できません。
ハムスターが潜伏している確率が一番高いと思われた公園Bでは結局発見できなかったことも気がかりです。
当団体の保護できるキャパや、人員的な問題もあり、継続して現地を捜索することは叶いませんが、こういった問題はどこかで区切りをつけなければなりません。
現地の住民や施設の方々に、もしハムスターをお見かけしたら、当団体へご連絡ください とお伝えしております。聞き込み時には当団体の名刺をお渡ししております。
もし何か連絡があれば、迷わず保護に駆けつけさせていただきます。

保護した子たちについて:
身体の一部が欠損したり、内臓が悪そうな子は里親募集を行わず、当団体で終生飼養いたします。
身体が欠損している子はバリアフリーの生活を心がけてあげたいと思います。
健康な子がいるようであれば、里親募集を検討いたします。

通報有無
管轄の警察には本件の情報を共有済みです。
また何かあれば、情報は当団体へ連携されます。


情報
詳細箇所:世田谷区各所
住所:東京都世田谷区
その他:


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